体脂肪は、主に皮膚の下に蓄えられる「皮下脂肪」、胃や腸などの内蔵の間を埋める「内臓脂肪」のほか、筋肉間の結合組織にも蓄積されています。
まぁ、この脂肪はとかく嫌われがちですが、実は1gあたり9カロリーのエネルギーがあって、この数値は糖質やタンパク質の2倍に相当していて、貴重なエネルギーなんですよ。
体脂肪率は、男性で15~20%、女性で20%~25%程度が一般的で、これがアスリートともなるとさらに低くなります。
体格を示す指標の一つとしてBMIというものがありますが、これは身長に対する体重の割合を示すもので、体脂肪と相関関係があると言われています。
特にアスリートの場合は、体脂肪率との比較が大切で、この2つを比較しなければなりません。
カラダは骨格が中心となって、筋が収縮することによって骨が動かされ、関節角度が変わることで運動が起こります。
さて、筋は何層にも重なり合って構成されていて、表面に見える筋をアウターマッスル、その内側にある筋肉をインナーマッスルといいます。
これらの動きは、アウターマッスルが表層に位置していることから、関節を動かすなどの直接目に見える動きを行い、インナーマッスルが内部で関節の安定や関節運動の微調整を行い、スムーズな関節運動を生み出しています。
スポーツの動作は、1つ1つの関節の運動が集まったものと言えます。
その関節自体、骨と骨とが靭帯という組織でつながっており、それを動かすために筋肉があります。
そしてスポーツに要する筋肉は、心臓や肝臓、腎臓のような自分の意思でコントロールできないともと区別して、骨格筋と呼ばれていて、人間のカラダには約600個の骨格筋があり、通常は、1つの関節に対して、最低2つ以上の骨骨格が対になってついています。
さて、さきほどは関節を動かすためには筋肉、つまり骨格筋が必要だといいましたが、じつは骨格筋は、関節を動かすだけではなく、関節が動かないようにするためにも必要なもので、骨格筋を取り除いた関節は、グラグラとそれだけでは自立することができません。
昔、小学校の化学室にあった骸骨の標本のようなもので、骨格筋によって、その姿勢を維持することができるのです。